知床の気候を知れば服装が決まる(夏)

「知床に行くのですが気候がよくわかりません」という質問をよく耳にします。
さらに、Facebookなどに「北海道にバイクで行きます。服装は?」なんて書き込もうものなら、いろんな意見がオンパレード。
多くは「涼しい北海道といえども夏はやはり暑いので、あまり防寒は気にしなくていい」なんて書き込み。 これ、信じていい?

実は釧路から根室、そして羅臼の海岸線は日本一涼しい

あこがれの北海道を走るライダーですが、意外に知られていないのが釧路、根室、知床羅臼の「夏の涼しさ」。とくに海霧がかかるような日には、最高気温が17度ほどにしか上がりません。そんな時でも海岸から数キロ内陸に入れば晴れていて体感気温も上がります。「海霧が海岸を覆って寒い日には内陸を走る」という鉄則は、安全運転のためにも覚えておいて損はないでしょう。釧路・根室・羅臼の夏の冷涼な気候の説明は夏に日本一涼しいのは知床羅臼をお読みいただくとして、今回はウトロと羅臼、つまり知床半島の西海岸と東海岸での気候の違いを説明します。
 

峠を越えると温度が下がる!

ウトロから羅臼を目ざして知床横断道路を走ると、その気温の差に驚かれるでしょう。5度くらい違うことはザラ。ウトロで汗だく、羅臼でブルブルなんてことは多いのです。さらに空港のある中標津も内陸にあるので夏場は気温が上がります(それでも本州に比べれば涼しいのですが)。中標津から羅臼へとドライブするとやはり5度近く気温が下がります。
 
羅臼の海岸沿いの夏の気候は北アルプス標高2000m〜2500mくらいの感じでしょうか。
少し天気が悪くて霧でもかかったり、雨交じりならライダーは唇を紫にするほどブルブル状態です。なにせ日本アルプスをバイクで越えているのと同じなのですから。
本州で毎日暑い夏の日を暮らしているとこのことにどうしても納得がいかなく、ついつい薄着で知床を目ざしてしまうのです。
くどいようですが、「ウトロが温かくても羅臼は涼しい」。この原則を肝に銘じておきましょう。
 

ユニークなのは「羅臼では山の方が温かい」点です

羅臼を取材するときによく宿の主人や漁師から言われて???だったのが、「羅臼では山の方が温かい」です。一般に標高が100m上がると気温は0.6度下がります。つまり海抜3mほどの羅臼港・「道の駅らうす」のあたりから知床横断道路に入り、羅臼湖入口あたりまで登れば標高は700m。もし羅臼港の気温が18度であれば、単純に18度ー(マイナス)0.6×7=14度くらいになるはずです。
ところが実際は20度を超すことが・・・。

地元羅臼の漁師に言わせれば、「山に上がればウトロの気候だから」。つまりは、海霧、冷たい根室海峡を渡る風など、羅臼の海岸線の冷涼な気候ではなく、ポカポカと夏の日差しの暖かなウトロ側の気候に支配されているということ。
バイクでウトロから羅臼を目ざすと、「山の上では温かかったのに、羅臼に着いたらブルブル・・・」なんてことに。
知床峠で根室海峡側が見事な雲海なんて際には要注意なんです。

結論をいえば、
「涼しい北海道といえども夏はやはり暑いので、あまり防寒は気にしなくていい」
というのは、釧路、根室、羅臼の海岸沿いに関しては当てはまりません。もしそんなことをまことしやかにいう人は、ホントの北海道(知床)を知らない人です。
 

 

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